今日の迷言・余言・禁言

70年前の「犯罪絵画」、今は「2億7000万円のお宝」

ときどき大昔の貴重な絵画が発見される。そして、途方もない価格が付けられて驚く。今回の発見は、実際には「発見」というよりも、隠してきたものを進呈した、と表現する方が正しいように思う。隠して来たのは、ダンカン・グラントというイギリス人画家の“性的絵画のコレクション(422枚)”である。どうして隠して来たのかというと、今から70年前は「同性愛」や「複数性愛」の絵画を描くことも、所有することも、共に犯罪だったからだ。つまり“特殊性愛”を描くことは厳格に禁じられていた。その“禁じられた世界”に挑んだのが画家ダンカン・グラント氏だったのだ。彼は、人目を忍んで422枚も描いたのだが、自宅に置いておくのは「危険」と感じて、友人にそれを託した。そこで、友人はそれを秘蔵したのだが齢を取ってきたとき、また、それを若い誰かに託さねばならなかった。こうして、一般には1960年代には処分されたと思われた“グラントの性的絵画”は、何人もの友人たちのベッドの下で眠り続けたのだ。実はグラント氏は、芸術家集団「ブルームズベリー・グループ」に属していた。この集団は現在では「チャールストン財団」という形に変わって存続していた。したがって、そこに預けるのが望ましい形であると判断した。今なら、同性愛であろうと複数性愛であろうと「罪」には問われない。こうして、ベッド下の眠りから覚めたかのような“性的絵画コレクション”は、本来の居場所に戻ったことが発表された。それにしても70年前に「犯罪」だった絵画を400枚以上も描き続けた執念もすごいが、それを“価値あるもの”として秘蔵し続けてくれた友人たちに、故グラント氏は感謝し続けていることだろう。こんなことを言うと叱られそうだが、私には正直とても2億7000万円もの価値があるようには見えないのだが…。


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