素顔のひとり言

地底都市への予感

東京の都心に出来る地下高速道路のマスコミ公開がTVで紹介されていた。車から出る排気ガスを地上まで運ぶ内にクリーンなものに換えてしまうシステムが作られているらしい。地球温暖化対策の一つでもあるのだと云う。

私の住む札幌でも、街の中心とも云える大通り公園から札幌駅までの地下歩道が建設中で、2年後には完成予定らしい。一緒に地下商店街も作られるのかどうか知らないが、真冬の北国は地下歩道があるのとないのとでは大違いだ。地上を北風に向かって歩き続けるのは容易ではない。もしこれが完成すれば、私の家から真冬でも地下だけ歩いて札幌駅まで辿りつくことができる。

一時期、都心のごみごみしたところから、近郊都市へと移り住むことがブームになった。都心は働くところで住むところではない、という考えが支配的となった。確かに郊外なら土地も安く、子供達を育てる環境としても良い。そういうことで近郊都市がもてはやされたが、交通の便が悪いところは通勤時間が掛かり、高年齢となるほど暮しづらい住居環境へと変わる。北国の場合、冬場は雪かきが必要不可欠な地域もある。私の友人は立派な一戸建てであったが、最近それを売り、雪かき作業のない狭いマンション暮らしへと切り替えてしまった。

近年は高層マンションの眺望も魅力の一つとなって、再び都心回帰型へと切り替える発想が多くなった。大型デパートやテーマパークや総合施設も大きな駅の近くに集中するようになったせいもある。郊外型のスーパーやデパートも、最近は苦戦を強いられている。暖かい地方ならまだしも、北国の買い物は駅近くに集中する方が自然でもある。

当然、地下街も都心部や繁華街に作られる。私は以前から、北国こそ地下街が必要だと考えていたがシンガポールへ行った時、暑すぎる地域もまた地下街が必要不可欠なのだと知った。そう考えると、異常気象が頻発する今日、寒冷地や灼熱地は特に、今後、地下街の重要性が増していくのではないだろうか。比較的温暖で、年間気温の温度差が少ない地域は、それほど地下街や地下歩道は必要不可欠ではないのかもしれないが…。

それにしても、私がまだ少年だった頃、未来都市として雑誌などで地底都市とか、空中都市とかの想像図が描かれていたが、それが少しずつ現実に近づきつつある。最近はマンションの上にパークゴルフ場を設けたり、植物園を作るところまで出てきている。その内、地底で植物を育てたり、太陽光を取り入れる装置が発明されてもおかしくはない。いや、もう実験的には可能なのかもしれないが…。三千年以上の歴史を誇る風水学だが、そろそろ未来都市型の発想に切り替えることも必要な時期のではないだろうか。


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