今日の迷言・余言・禁言

「苦労」や「お騒がせ」の活かし方

人には比較的穏やかと言うか、平坦というか、特別大きな出来事もなく、表面上では“つつましく”人生を歩んでいる人もいる。その一方で、誰が見ても“波乱万丈”にしか思えないような人生を歩んでいる人もいる。その後者の方の“生き方”を択んでいる一人に女優の杉田かおる氏がいる。彼女の場合は7歳から既に子役として人気者となり、世間的な注目を集めた。その後は13歳で300万円の借金を背負い、17歳の時にはヌード写真集を出版し、26歳の時には1億円の借金を背負った。一時的にはバラエティー番組の眼玉的存在だった。2005年には御曹司と結婚したが半年後には崩壊してしまった。2013年には6歳年下の普通の会社員と再婚し、自然農業に精力を注ぎこんだりした。ここ5年ほどは母親の介護で女優業を休止していたが、今年に入って徐々に復活している……とまあ、なかなかに忙しい。そして、現在「七人の秘書」というドラマでは“パワハラ上司役”として好評だというのだ。その前には「科捜研の女」で“息子の婚約者を殺害する役”だったらしい。つまり、このところは「イヤな女」として登場しているのだが、それが妙に“似合っている”と評判なのだ。役者として、これ以上の評価はない。過去のさまざまな人生体験が、彼女の雰囲気に“深み”を与えたのかもしれない。役者でも歌手でも作家でもそうだが、さまざまな人生体験はその人の作品に反映される。さまざまな経験をすることが、必ず役立ってくる。特に役者の場合には、その後ろ姿に波乱なき人生と、波乱万丈な人生とでは、大きな違いが出る。「後ろ姿」というのは意識して作り出すことが出来ない。けれども、見る人が見れば“過去の違い”が如実に反映される。親は子供に“背中で教えられる”のが一番なのだ。背中で教えられる親というのは、そうそう居るものではない。そうしたくても、どう背中を向ければ良いのかわからない。背中には表情もなければ、言葉もない。どんなに頑張ったって、演じられないのが“背中”なのだ。それでも、波乱の人生や、不屈の人生は、背中が物語る。また、孤独の人生も背中が物語る。かつて、時効寸前で掴まった殺人犯が居たが、その背中をいつも見ていた飲み屋の女将が「あの女は普通の人生を歩んでいない」と直感したそうだ。そういう意味では、文字通りその人の人生の“裏側”を、無言で背中が物語っているのだ。


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