今日の迷言・余言・禁言

現存する世界最古(⁉)「金箔天文図」公開

何となく「金箔天文図」などと言うと“妖しく”聴こえて良い。実際に金箔を貼り付けた天文図なのだから「金箔天文図」であるのは間違いがない。そして、現存する天文図としては一応“世界最古”であることも事実だ。それは、そうなのだが、どうもスッキリとはしない。10月17日から一般公開されることが決まった「キトラ古墳」の石室天井石に描かれた天文図のことである。一つには、これが純粋に日本人が観測した成果としての天文図ではなく、おそらく中国の長安で西暦前60年頃か、或いは西暦300年頃か、そのどちらかの時に観測された天空上を基にした天文図であることである。つまり輸入品なのだ。しかも、実際の天文星座に比べると、あまり上出来とは言い難いのだ。もちろん、その時代に天井石に350個以上の金箔を貼り付けて作製したのだから、その価値は高く評価されるべきだし、多少違ってるとはいえ、70個以上の星座を特定していたことは素晴らしい努力の結晶だ。先頃「日本天文遺産」に選定されたのも、頷けないことはない。ところが、見栄えで言うと、この天文図は「もう一つの天文図」である「高松塚古墳」に比べると見劣りする。二つの古墳が、ほぼ同時代に作られたことに関しては多くの研究者の意見が一致している。ところが、それぞれの古墳に誰が葬られていたかについては大いに意見が分かれている。中国からの使者だという説もあれば、日本の天皇だという説もある。つまり、ふたりの重要な人物が次々亡くなったと考えられるが、似たような作りながら、その描かれている壁画は大きく違っている。特に「天文図」が異なるのだ。キトラ古墳の方は“実際の天空”を模したものであり、高松塚古墳の方は“呪術上の星座”とでもいうか、密教系で用いる“28宿星座”が整然と並べられている。つまり、実際の天空星座とは切り離した“呪術”或いは“占術”上の星座が用いられているのだ。そうして、高松塚古墳の方は壁画全般が断然に美しい。報道面でも、こちらの方が使われがちなのは画像として見栄えがするからだ。とにかく、現存する世界最古であることには違いない「金箔天文図」なのだ。


最近の記事はこちら

韓国の芸術家達は、どうして怒らないのか⁉

韓国がまたベルリンに「慰安婦像(平和の少女像⁉)」を設置したらしい。私は、いつも思うのだが、どうしてこんな“センスのかけらもない”彫像を世界のあちこちに設置するのだろう。そして、韓国にだって芸術家はた…続きを読む

「気遣い」ある「善い人」が“危ない”

今年になって芸能人の「自殺」が目立つ。三浦春馬氏、芦名星氏、藤木孝氏、そして昨日の竹内結子氏だ。いずれも、一流の芸能人で理由が今一つ判然としない自殺だ。さらに竹内氏の場合、小さな子供まで遺している。通…続きを読む

「神様」にも「マスク」は必要だったのか⁉

偉大なる建築家アントニオ・ガウディ氏の“没後100年”を記念して“完成”する予定であったスペインの「サグラダファミリア教会」がピンチを迎えている。新型コロナによって“工事中断”を余儀なくされている建設…続きを読む

「嘘」はついていないような気が…

女性同士がぶつかり合う場合、その気迫がすごいと、なかなか男性はその中に割って入れない。そうなりそうな対立の予感が国会の中で勃発している。自民党の杉田水脈(53歳)氏と共産党の田村智子(55歳)氏だ。杉…続きを読む

来るか「印鑑」が“不要”になる日

新政権になって河野太郎行革大臣が「ハンコ不要」に取り組みだしている。もちろん、これは役所の“行政手続き”に限ってのことで、一般社会にまで強制する“簡素化”ではない。ただ、これまで一番「ハンコ」にこだわ…続きを読む

Copyright© 2015 NAMIKISEIRYU All Rights Reserved.