今日の迷言・余言・禁言

来るか「印鑑」が“不要”になる日

新政権になって河野太郎行革大臣が「ハンコ不要」に取り組みだしている。もちろん、これは役所の“行政手続き”に限ってのことで、一般社会にまで強制する“簡素化”ではない。ただ、これまで一番「ハンコ」にこだわった“行政手続き”から実施することで、民間にも普及していくことは間違いがない。大体、印鑑というのは、東洋系の諸国で継承され続けていた“承認方法”で、私が好きだった「オスマン帝国外伝」では、この印鑑を押すシーンが多数登場した。占いの四柱推命においても、通変星に「印綬」という星名が出て来る。これは古代中国から伝わった印鑑制度で、厳密にいうと「印=印鑑」「綬=組み紐」合わせて“印章セット”のようなもので、昔は位の高い人しか印鑑を持つことが出来なかった。ただ日本以外の諸国は、近年、実質的な“印鑑認証”を認めない方向に舵を切っていて、正式書類などで何回も印鑑を押すのは日本くらいになっている。四柱推命以外でも、昔は印鑑そのものの吉凶を説く「吉相印鑑」というのが“大はやり”だった。新聞の全面広告を使って、どの印鑑を用いれば「幸運がやって来るか」などと誇大宣伝していた。ところが一番の儲けどころだった“象牙の輸入禁止”等があり、いつの間にか“開運印鑑”の人気も低迷、今では新聞広告もあまり見かけなくなった。印鑑だけで運命の吉凶など論ずることはできないが、日頃から印鑑を使う機会の多い人の場合、やはり印鑑による“吉・凶”は存在すると、私自身は思っている。ただ印鑑を使う機会の少ない人にとっては、人生を左右する書面でない限り、どの印鑑を使おうと、それで幸運や不運が訪れるようなことはない。日本の印鑑制度は、必ずしも“悪い面”だけがあるわけではないが、何人もの印鑑を必要とするような書類は、基本的に“簡単な承認”だけなのだから、いちいち印鑑を用いる必要はない。要するに、人生上大切な書面などの場合、サインと共に印鑑も加えれば、後になって揉めることがないような気が私にはするのだ。まあ、でも、ほとんどの場合は“印鑑不要”で良いような気がする。


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