今日の迷言・余言・禁言

元気があれば「脱獄トンネル」も掘れる⁉

人間には簡単に世をはかなんで自殺してしまう人もいるが、たとえ“死刑囚”になっても、せっせと「脱獄トンネル」を掘り続ける人もいる。しかも、彼の場合には、それが“初めて”ではなかった。2017年にも一度トンネルを掘っての「脱獄」を試みているのだ。そうして、彼は脱獄に成功はしたのだが、残念ながら3日後には捕まってしまった。そこで、今回は、より遠くへの「脱獄」を考えた。前回の場合には、バスルームの壁はぶち抜いたのだが「刑務所の塀」を乗り越えるのが大変だった。そこで時間が掛ってしまったから、結局、塀の外まで逃げ出しはしたのだが、追っ手の“緊急手配”が早く、逃げ切ることが出来なかった。そこで、今回は黙々と作業を続け、地下に向けてトンネルを掘り続けて、みごとというべきか“下水道”までの30mを掘り進んだのだ。こうして彼は、下水道を使って地上へと逃げ延びることに成功したらしい。この作戦は、何よりも警察犬の“臭い”による方向確認を狂わせる。だから、どの方面に逃げたのかを突き止めるのに時間が掛る可能性が強い。元々彼は中国国籍でインドネシアに居住していたが、メタンフェタミン110㌔を不正取引したかどで“死刑”となっている。どちらかというと“知能犯”なのだ。ジャカルタ近郊にあるタンゲラン刑務所は、現在、犯罪人であふれかえっていて、監視の眼が隅々まで行き届かない。彼カイジ・ファン死刑囚は刑務所内で台所工事が行われた際の工具を使っていたことが判明している。もしかすると出入りの工事業者を上手く巻き込んだかもしれないのだ。そうだったとしても、30メートルの地下トンネルを一人で掘り進めるのは容易な作業ではない。まず私は、この人物の“生きる”ことに対しての執念と、或る種エネルギーのようなものに感動してしまう。もちろん脱獄は決して許すことのできる犯罪ではない。けれども、簡単に“生きる”ことを放棄してしまう人が多い現代、或る意味では“見習うべき点”も大いにあるような気が私にはするのだ。


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