今日の迷言・余言・禁言

アパレル「実店舗」が“生き残る”道

「自粛生活」と呼ばれる外出の少ない生活は、意外なところに“ピンチ”を生み出している。アパレル業界だ。アメリカでは全米チェーンを展開している衣料大手“Jクルー・グループ”が破産申請を出した。全米展開している小売業界としては初の破産申請らしい。他にも、百貨店のニーマン・マーカス・グループも間もなく、JCペニーも間もなく、破産申請をする予定であるらしい。何しろ外出が控えられると、女性は“オシャレ”をしなくなるものらしい。確かに、ずっと部屋の中に居るのに、わざわざ人前に出るような服装をしなくても…というのは自然な発想だ。日本でも百貨店業界が大打撃を受けている。日本の場合、訪日客が購入してくれる高額ブランド品の消費が消えてしまったことも大きい。日本のデパートのような丁寧で行き届いたサービスや接客というものを、私は海外のデパートで受けたためしがない。おそらく、だから、わざわざ日本でブランド品を購入していくのだ。日本人消費者の場合は、人前に出ることを前提にして洋服選びをする。だから実際に着てみた時の“見栄え”が重要となる。通販ではそれが分かりにくい。モデルが着てみた時と、自分が着てみた時とでは、同じではない。日本人は繊細なので、そういう点でも実店舗というのは必要性がある。微妙な違いにこだわりやすいからだ。アメリカ人の場合、男女ともTシャツにジーンズで外出する人達が多い。したがって色柄の違いだけなら、わざわざ試着など不要だし、着てみた時の“着心地の違い”なども考える必要がない。つまり、アメリカの場合、元々が実店舗をそれほど必要としていない生活様式なのだ。しかも、アメリカは街中に実店舗が見当たらないケースも多い。日本でも一時期流行ったが、やはり日本向きではなかったと見えて撤退した店舗が多い。日本人はアメリカ人ほど“大雑把”ではなく、おシャレにおいても繊細な民族なのだ。但し、外出が不要となれば、洋服そのものを購入しようとしなくなる。ましてや日本の今の経済状況では、食生活中心に切り替えざるを得なくて、着るものよりも、食べるものの方に支出する傾向が顕著なのだ。けれども、日本女性はアメリカ女性のようにTシャツ&ジーンズだけでは飽きて来る。今後の実店舗は、そういう「日本人女性」固有の“繊細なおシャレ”を演出するような洋服のデザインを多数制作して、実店舗に足を運ばせる工夫をして活路を見出すと良い。


最近の記事はこちら

社会問題化した「アシュラ」という漫画

年配の方なら憶えているかもしれない。それがジョージ秋山氏の描いた「アシュラ」「銭ゲバ」「現訳聖書」といった一連の“強烈な漫画世界”である。今日ではジョージ秋山氏と言えば「浮浪雲」という漫画の方で知られ…続きを読む

「自営型」と「勤務型」の微妙な違い

人には元々「勤務する形での仕事形態」が合っている人と「独立自営する形での仕事形態」が合っている人とがいる。これは多分に“先天的なもの”で、もちろんどちらでも器用にこなせる人もいるが、大抵はどっちかの方…続きを読む

汚れ無き「日本人」&厚かましい「逃亡者」

今年は、いろいろな意味で「日本人」と「外国人」との“違い”を、さまざまなところから感じさせられた。その典型はカルロス・ゴーンという人物である。日産の元会長であり、ルノーの元会長でもあった人物だ。彼は現…続きを読む

習近平主席とトランプ大統領にも「冷却期間30日」を⁉

昨日、中国の全国人民代表大会において「民法典」が可決・成立した。その内容は、中国では夫婦間で「離婚届」を出そうとした場合、“30日間の冷却期間”を待たなければ受理されないよう法改正したもので、来年1月…続きを読む

「神秘思想」が“犯罪化”する時

大昔から変わっていないことの一つに、信仰とか、呪術とか、占いとか、心霊とか、特殊療法とか、精神世界とか、超能力とか……その人の“日常”とは切り離れたところに位置する「思想」は、徐々にカリスマ化され、い…続きを読む

Copyright© 2015 NAMIKISEIRYU All Rights Reserved.