今日の迷言・余言・禁言

「風水」の原点「先祖」との関係性

「風水」というと、すぐに“家の方位”等を思い浮かべる人が多い。それも確かに「風水」の一部だが、あくまで一部に過ぎない。元々「風水」というのは古代中国で“王朝繁栄の地”を探すことから始まっている。確かに、一つの王朝、現代で言えば国の“政権”、或いは自分が属する“企業”を意味すると思うが、それが末永く繁栄することによって、自分たちの暮らしぶりが豊かになっていくことを意味する。したがって“王朝繁栄の地”を求めるために、殷王朝などは8度も“遷都(王都を変えること)”している。そうやって、理論的にも、実利的にも、都が繁栄しやすい“土地”を探し続けたのだ。現代でも、よく会社の企業名とか拠点となるべき場所とか、次々と変えていく企業もある。元々「風水」の原点というのは、そういう風に“都が繁栄する地”を求めての「体験的教え」から来ている。但し、現代と違うのは「先祖たちも含めての王朝」と捉えていたことだ。つまり、彼らは“先祖の墓地”も含めての「最良の地」を求める。生きている自分達だけが“繁栄すれば良い”という考えではないのだ。彼らの場合、先祖たちは、自分たちを見守って、守護してくれる存在である。したがって、守護しやすい位置に“墓”がなければならない。それは、どういう場所かというと、王朝全体を見渡せるような高台の地だ。もっとも理想的なのは、自分たち生者が仰ぎ見て合唱できる場所、また墓からは先祖たちがこちらを見て“見守れる場所”、この両方を兼ねるようなところこそ最高の「風水の地」なのだ。こうして殷王朝(彼ら自身は「商王朝」と名乗った)は500年以上の長きにわたって繁栄を続けたのだ。もちろん、現代においては、そんなに都合の良い「都」は存在していないかもしれない。ただ、それに近いような“墓所”と“自宅”、或いは“墓所”と“職場”の関係は見いだせるかもしれない。それが難しい場合には、自宅の中で「仏壇」と「家族」の位置関係を、それに近いものにすれば良い。太陽に日差しを浴びる位置に「墓所」があることで、先祖である“死者たち”が活き活きと生命力を発揮し、その子孫である“生者たち”に繁栄する力を与えるというのは、“血縁の法則”としては何となく理解できる。もちろん、墓所、或いは仏壇には、死者たちにパワーを与える読経とか合掌とか日々の供え物とか、が必要である。特に“日々の供え物”は、死者たちがパワーを発揮するのに格好のエネルギー源(⁉)なのだ。こうして、実際に「力」を発揮できる「風水」関係が誕生する。


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