今日の迷言・余言・禁言

「神秘思想」が“犯罪化”する時

大昔から変わっていないことの一つに、信仰とか、呪術とか、占いとか、心霊とか、特殊療法とか、精神世界とか、超能力とか……その人の“日常”とは切り離れたところに位置する「思想」は、徐々にカリスマ化され、いつの間にか集団となり巨大化していくうちに、本来の姿を忘れてしまう。やがて、それは暴走化し、“犯罪集団”にまで変わっていくことが少なくない。その典型が、かつての「オウム真理教」だった。あの集団も、巨大化し過ぎておかしな方向へと進んでいってしまったが、本来は“ヨガ仲間集団”にすぎなかった。「精神世界」に惹かれる“ヨガ集団”は、実のところ世界各地に居て、多くの場合は“平穏”に暮らしている。ヨガの思想それ自体は、決して悪いものではない。ただ古代、或いは中世から続く神秘思想には、その時代独特の時代背景というものがあり、それをすべてそのまま引き摺って信じ込んでしまうと、大きな間違いを犯す。「オウム真理教」の根本思想は、ヨガ思想(ヨガ仏教思想)というよりも“ヒンズー・バラモンの思想”に近く、それも古典的というか、原始的というか、ごちゃまぜというか、現代の日本にそのまま当てはめるのはムリな思想だった。けれども、暴走化する集団に必要なのは、何んと言ってもカリスマな教祖、及びカリスマな教義であった。その点、バブルに向かうという時代背景も手伝って「オウム」は未成熟なまま急速に膨れ上がっていった。やがて海外進出ももくろみ、そのもっとも効果的な地点として脚杖を築いたのがロシアであった。ソ連崩壊後のロシアは、精神的荒廃が進んでいた。こうして「オウム」の第二の拠点はロシアとなって、その信仰者数を増やし始めていた。もちろん、その母国である日本では「オウム真理教」は“犯罪集団”として長きにわたって断罪された。けれども、ロシアではそうではなかった。なんと地味ながらも確実に、その信者数を増やし始めていたのだ。もちろん、ロシアでも「犯罪テロ集団」として警察の監視下にある。ミハイル・ウスチャンシェフは2018年5月に市民を勧誘中に逮捕された。逮捕容疑は日本の幹部に対して信者から集めた資金1億3500万円を渡したことにある。彼は、未だに「麻原彰晃」の巨大パネルを掲げて祈りを捧げている。既に教祖は処刑されたが、今だ密かにカリスマとして海の向こうでは祈られていたのだ。


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