今日の迷言・余言・禁言

「星」は“芸能界”だけに輝くのではない

よく「成功する」という言葉が使われる。確かに、人として生まれて、成功しないより、成功する方が良いに決まっている。けれども、必ずしも“華やかな成功”が良いとは限らない。また“若いうちに成功”するのが良いとも限らない。1985年7月に一人のアイドル歌手が「教室」という歌でデビューした。皆さんはご存じだろうか。私は知らなかった。「森川美穂」という名の歌手である。多分、私と同じように「知らない」という人が多いのではないだろうか。その彼女が、デビュー35周年を迎え、それにちなんで35年間を振り返る“35曲を盛り込んだベストアルバム”を7月に発売した。私は知らなかったが、彼女はアニメソングなどでそれなりのヒット曲を持っているようだった。けれども、私はだから取り上げたのではない。彼女は2007年から大阪芸術大学演奏学科の教授に就任していたのだ。“地味なアイドル”だった彼女は、いつの間にか「大学教授」という肩書を持つようになっていたのだ。芸能界のような“華やかな世界”に身を置くと、どうしても“地味な世界”からは遠ざかりがちになる。彼女は、幸いにして「アイドル」の1人とはいうものの、ほとんどの人は“見過ごしてしまう存在”だった。だからこそ、十分に勉強する時間が取れたに違いない。また、だからこそ将来に備えて、しっかりと学問を身につけたに違いない。結局、何がプラスに働くか、何がマイナスに作用してしまうか、永い人生ではその「断片」を切り取っただけでは分からないのが現実なのだ。おそらく、彼女自身、大学教授になりたいと思って勉強をしたわけではないだろう。けれども運命は彼女に「華々しい人気」は与えなかったが、その代わりのように「確固とした地位」を与えた。そして、地味だったかもしれないが着実な“歌手としての35年間の業績”をまとめる形のアルバムを世に送り出した。デビュー当時「華やかだったアイドル」のいったい何人が今も歌っているだろう。そして、仕事としての「足跡」を遺しているだろう。輝ける「星」は、芸能界だけにあるとは限らない。


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