今日の迷言・余言・禁言

「埋もれた秀作」の“再放送”は出来ないのか

最近のTVは状況的に“昔のドラマ・映画”の再放送を行うケースが多くなっている。それ自体は良いことだと思うが、同じ作品が何度も取り上げられるケースが多い。確かに“誰もが知っている作品”ほど視聴率を取りやすいからだろう。だが、同じものを何度も流されると、さすがに「もう良いよ」という気持ちになる。例えば「松本清張作品」というのがある。確かに、彼の作品には見ごたえのあるものが多い。但し、これまでにも何度か既にリメイクされていて、さらに再放送もされていて、私のように記憶力が悪いものでも“何となく内容は解っている”作品が多い。ところが、TVや映画には、松本清張氏ほど有名でも人気でもなかったが、内容的には極めて面白く興味深い作品というのが多数存在している。例えば私は「黒岩重吾作品」が好きだった。松本清張氏とは違った角度から“歪んだ社会悪”に切り込んでいくタイプの作家だった。彼の作品を基にしたTVドラマや映画もいくつかあって、それはそれで好評だったと記憶する。ただ、その当時、私は忙しくて小説の方は読んでいても、TVドラマとか映画とかは見ていないのだ。当時はまだビデオ録画という方法もなかった。一度だけNHKでドラマ化された作品を偶然に観たが、大変に面白かった。ところが彼の死後、彼に関しては小説にしてもそうなのだが、TVドラマや映画などは特に観る機会を持たない。最近のTVドラマは“個々の人間の違い”を明確に描き切れていない。誰もが“同じ環境”で育ったかのような反応、或いは誰もが“同じ時代”を歩んだかのような反応をしすぎるのだ。それぞれの人生には、それぞれの反応がある。その違いを描き切れていない。だから、どうしても“薄っぺらい感動作”にしかなり得ない。その点、松本清張の作品や黒岩重吾の作品には、個々の人生が詰まっていて、それが言葉のリアリティ、反応の違いとなって現れる。もちろん、松本清張氏の作品は優れているが、黒岩重吾氏の作品はより“底辺の人達”のうごめきがあって素晴らしいのだ。何んとか、TVに再現できないものだろうか。


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