今日の迷言・余言・禁言

「初売り福袋」を12月に販売…と言われても⁉

「仕方がない」ということは誰もが解かっている。それはそうなのだが、それでいて「何かが違う」と思ってしまう。大手百貨店各社が来年の「福袋」を12月から販売するというニュースだ。高島屋の場合には12月18日からの店頭販売、西武本店では12月26日からの店頭販売、松屋でもクリスマス前後からの店頭販売、松坂屋の場合には「福袋“なし”」を決めたらしい。なにしろ、毎年「初売り福袋」は“密の密”だった。だから各百貨店とも、それを避ける戦略を立てるのは、ごく自然なことである。苦肉の策として「福袋」の販売を前倒ししたのだ。百貨店業界にとっても、一般庶民にとっても「福袋」があってこその「日本の正月」である。“折衷案”として年末販売は仕方がないのだ。袋の中身は同じなのだ…とはいうものの、正月になって購入するのと、12月中に購入するのとでは「福袋」の価値が違ってくる。“運試し的な楽しみ”が12月販売では失われてしまうのだ。いっそのこと「クリスマス」と「正月」を一緒にして「クリスマス&正月セール」としてしまった方が、面倒くさくなくて良いような気もするが、それはそれで、多くの人から“不平・批判”が出て来そうである。ところで会社勤めから遠ざかって長いので、今時がわからないのだが、多くの企業は「忘年会」と「新年会」とを分けて行っているのだろうか。今年や来年初めの場合、それらはどうするのだろう。これらだって“密の密”の典型ではないか。両方とも中止するのだろうか。それとも、今時は「忘年会」とか「新年会」とか、そういうもの自体がもう存在していないのだろうか。いくら同僚間の結びつきが希薄になったと言っても、会社としての「忘年会」とか「新年会」の慣習くらいは残っていそうな気がするが、実際のところ、どうなのだろう。結局、新型コロナが教えたのは、みんな別々に“適度な距離を保って”生きていくのが幸せですよ、という何とも寂しい現実なのであった。


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