今日の迷言・余言・禁言

「先祖たち」に文句を言いたくなる時

私は、どう言葉を掛けて良いか解からなかった。本当に、その通りだと思ったからだ。妻が「先祖も神様も何にも力なんか貸してくれない」と泣き出した時だ。私は何も言えなかった。「御守りも絵馬も、クソの役にも立たない」と号泣した時「本当だね」というしかなかった。私は自分の占いも役に立っていないので、そういう点では自分も責められているような気がした。妻は4~5年前から膠原病を患っている。過去に、さまざまな病院を受診し、さまざまな療法も試みたが、どれも上手く行かなかった。民間療法などもいろいろ試したが、上手くいったものはない。さまざまな健康食品とか、健康飲料とか、いろいろ試したが好い結果が出ない。年々症状が重くなり、今では動くこともままならない。手指が利かなくなってきているので、私が手伝うことも多い。信仰・呪術的なものもずいぶん行ってみた。さまざまな神社から御守りやお札や祈願や絵馬など全国各地のものを授かった。けれども、どれも何一つプラスに働いてくれないのだから、毎日、さまざまなものを供えたり、手を合わせたりして来ても、効果がないのだから、ぶつけようのない悲しみや怒りが沸き上がったのも無理がない。妻は最近はほとんど熟睡することが出来ないので、それに対しての苦しみも苛立たせている。「もう死にたい」とたまにいう。それだけ、痛みや痒みが激しいのだ。結婚して5~6年経った時、朝目覚めると、妻の肢の一部が青紫に変色していて驚いたことがある。「どうしたの?」と訊くと「わからない」という。寝ている内に何処かにぶつけたのだろうか。それにしては大きな痣だなと思った。けれども、それは数日のうちに消えた。だから私は「やっぱり、どこかにぶつけていたのだな」と思った。けれども、実はそうではなかった。これこそ、彼女の病魔の“潜伏化”した姿だった。数年間は普通に皮膚科などに行って手当てしていた。けれどもだんだん症状が重くなり、あちこち廻るようになった。四年ほど前からは、明らかに異常な事態となった。占っても、これという手立てが見つからない。思うように動けず、外出の出来なくなった妻は、お盆でも墓参りにいけないことにも苛立っている。先祖たちは妻の“嘆き”を知って、どう反応するのだろうか。


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