今日の迷言・余言・禁言

「パチンコ闘争」は「IR投資」の“火”を消した

あまり大きく取り上げられることのないニュースが私の眼を引いた。昨日、米ラスベガス・サンズが「IR(カジノを含む統合型リゾート施設)」による日本進出を断念したと公式に発表した。しかも、その理由については明確なコメントがない。もちろん、IR事業に手をあげているのは米サンズだけではない。けれども、実は“この時期”に米サンズ社が“手を引いた”のには重大な意味がある。このところ、ずっとパチンコ店及びそこに集う人々と、行政及び世論におけるバトルが続いているように見えるからだ。海外から見た「日本」という国では、カジノと同じような仕組みの娯楽、お金を掛けてギャンブル的に“遊ぶ”とか“愉しむ”とかいうことは、頭から「悪だ‼」と決めつけられている傾向がある、ということを外国人に感じさせたようなのだ。そうでなければ、わざわざこの時期に「撤退」の意思表明を社長名で行ったりしない。元々サンズは最初、大阪での進出を構想していた。それを土壇場で覆し、横浜・東京に進出することを昨年8月、正式に決定した。しかも、横浜の行政もそれを後押しすると大歓迎だった。本来であれば、今になって急に「手を引く」のはおかしいのだ。日本に進出するということは、何千億円ものお金を掛けて“観光の目玉”となるものを用意してあげるということである。まさしく投資事業なのだ。それが結果として、大きな収入につながるかどうかは、本当のところはわからない。日本という国では「カジノ」そのものがないのだから、しかも、依存症になると反対する者が多いのだから、成功できるかどうか保証はない。それでも何千億円も投資して観光事情に加担してくれようとしていたのだ。私が怖れるのは、米サンズが撤退したことで、これまで進出を意図してきた他の投資会社もが、それに追従しなければ良いが…という点である。何しろ、日本に“巨大な観光施設”を無償で建設してくれるのだ。もちろん、彼らだって商売だから、元が取れないことはしない。けれども、それによって日本各地に普段から訪日客が多数訪れ消費してくれるなら、最終的には日本国が潤うのだ。そうやって、シンガポールだって、マカオだって、急速に発展した。マカオなどはカジノ収益によって、マカオ市民にボーナスが支給されている。日本人は、日本の政府にばかり「何とかしろ‼」と金を要求するが、日本の政府が持ち出せるのは、当たり前の話だが“日本国内の税金”からで、要するに自分たちが払ったものを貰うのだから高が知れている。ところがIR事業というのは“外資”である。外国人たちが勝手にお金を出して“華やかな施設”を作ってくれるのだ。そこに、外国人たちを引っ張って来てくれる。なぜなら、引っ張って来ないと、投資の元が取れないからだ。こんな“上手い話”を頭から「悪だ‼」を決めつける人の気が知れない。カジノなどなくても、日本人の“ギャンブル依存症”など無くならないのだ。


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