今日の迷言・余言・禁言

「お手本」としての日本

アメリカも、中国も、最終的には「世界の覇者でもリーダーでもない」ということを、昨年から今年にかけて、世界は知ることになった。まず、両国は“貿易戦争”で真正面からぶつかり合った。その結果として、どちらも勝利せず、傷つけ合う結果を露呈し合った。その結果、両国は、既に“解決された”かに思えていたもう一つの問題に行き着いた。アメリカは「白人」と「黒人」の対立という構図。中国は「本土」と「香港(厳密には香港以外の中華圏も含む)」の対立という構図。結局、大昔に決着がついていたはずの問題は、くすぶったままであったという事実を世界に知らしめた。自国内での問題が、そして“傷跡”が癒えていない以上、ほんとうの意味での“世界の指導国”には成り得ない。そういう点で言うなら、我が日本は、なんだかんだ言っても、そういう“おおもとの問題”がない。厳密には“関税問題”も、“民族間問題”もないわけではないが、少なくとも、それで国内が二分されるほどの問題としては存在しない。今回の“コロナ騒動”でも、日本人の“結束力”は事態の拡散を一応は最小限にとどめた。かつての「おしん」の国、日本は士農工商の時代から“我慢強さ”が身についているのだ。最近、日本の経済力の“著しい低下”を警告する書籍などが相次いで出版されている。そのこと自体は紛れもない事実で、今後の我が国の重要な課題となっていくと思うが、少なくとも国内におけるまとまりと、社会保障的な制度の確立という点では、世界の指導国としての役割を担っても良いような立場には居る。なるべく早急に、国として“経済力を高める施策”を打ち出していかなければならないが、少なくともアメリカや中国には欠けているモノを「日本」は備えていたのだということを知っておくべきだし、今後の“コロナ後の新しい世界”の「お手本」となるべく“日本らしさ”は失われないよう心掛けたい。


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